2022年6月26日は、札幌市西岡公園でのボラレン研修会。次年度以降の主催観察会に向けての取り組みでした。その折、念願?のモクセイ科ハシドイの満開に巡り会いました。
かねて、花期のタイミングが合わず、幾度も盛花の候を遣り過ごしてきました。開花直後のようで(写真1枚目)、聞きしに勝る”良い香り”に、たくさんのハナバチなどが訪花(写真2枚目)していました。特徴のある皮目(写真3枚目)もバッチリ。/「皮目」とは、樹木の幹・枝・根などにあり、植物体の内外に空気を通わせるための組織。皮孔。
ちなみに、ハシドイは、和製ライラック。類似種のライラック(ムラサキハシドイ)は、小アジア原産の低木で、市販されている苗木の多くは、イボタノキに接ぎ木されたもの。昨今、ライラックの花期は5月下旬から6月上旬と、ハシドイより約1か月も早く、今年の札幌圏もそうでしたが、なぜかライラック<通称:リラ>の咲く頃は、肌寒い日々が続くようです。ハシドイの開花に合わせ?この一両日は全道的に”真夏日”を記録したところが多かったようですね。
2022年6月6日の野幌の森歩きで出会った花々のご紹介です。
イチヤクソウ科ギンリョウソウ(写真1枚目)、同じくイチヤクソウ科ジンヨウイチヤクソウ(写真2枚目)、ラン科コケイラン(写真3枚目)です。
特に、ジンヨウイチヤクソウには花粉団子を付けたハナバチが訪花してくれました。
2022年5月29日の野幌の森歩きで出会った花々のご紹介です。
キク科セントーレア・モンタナ(写真1枚目)は、南ヨーロッパの山岳地帯が原産といわれる耐寒性の宿根草で外来種。歴代の植物調査で記録がありませんので、近年、人為的に持ち込まれたものと推察されます。
キンポウゲ科ヤマシャクヤク(写真2枚目)、ラン科サルメンエビネ(写真3枚目)は、その希少性などから盗掘されるケースが多いようです。
公共の自然公園内にゴミ類や外来生物・動植物を持ち込まない。併せて、ひっそりと自生する植物たちを盗らない、昆虫や山菜類を採取しない、鳥獣類を脅かさない。利用者一人ひとりが基本的なマナーのもと、この豊かな自然をいつまでも大切にしたいですね。
2022年5月24、25日の野幌の森で出会った花々のご紹介です。
ラン科の植物から、花が緑色をしたアオチドリ(写真1枚目)、コケイラン(写真2枚目)、昨日の早朝、小雨の中で撮影したノビネチドリ(写真3枚目)です。
2022年5月25日の野幌の森で出会った花々のご紹介です。
ユリ科の植物から、マイヅルソウ(写真1枚目)、ユキザサ(写真2枚目)、スズラン(写真3枚目)です。
ユキザサ(通称;アズキナ)は、山菜として人気者のようで、特に遊歩道脇のものはことごとく乱獲され、めっきり数を減らしています。「ストップ!植物採取」と叫びたい心境です。
一方、スズランは、この森における歴代の植物調査において、1973年の「植物目録」(札幌営林局)での記録を最後に、その後は記録が途絶えています。本日の個体は、ツタウルシが蔓延る中で発見したもので、ドイツスズラン(栽培種)か否かは未確認です。
2022年5月23日の野幌の森で出会った花々のご紹介です。
ユリ科の植物から、クルマバツクバネソウ(写真1枚目)、オオアマドコロ(写真2枚目)、ホウチャクソウ(写真3枚目)です。
恵庭公園観察会の続続編です。
野幌の森では、ポピュラーなユキノシタ科ネコノメソウですが、ここではツルネコノメソウ(写真1枚目)、ヤマネコノメソウ(写真2枚目)が主役のようで、既に実を載せていました。ヤマネコノメソウには、ハムシ科カタクリハムシの姿も。
また、常緑のシダ植物であるトクサ科トクサの群生する中で、花・子のう穂(写真3枚目)が目に付きました。同じトクサ科の仲間だけあってツクシ(スギナ)とそっくりさんですね。
恵庭公園観察会の続編です。
スミレ科サクラスミレ(写真1枚目)、ユリ科ワニグチソウ(写真2枚目)、ユリ科ホソバノアマナ(写真3枚目)です。
春一番に黄色い花を咲かせ、比較的目にする機会が多いキバナノアマナに比べ、白い花と文字どおり”細い葉”のホソバノアマナは、レアな存在のようです。
2022年5月22日は、恵庭公園を会場に北海道ボランティア・レンジャー協議会が主催する「自然観察会」でした。主なものをご紹介します。
はじめに、身近なタンポポです。今日では、その大半が帰化植物のセイヨウタンポポ(雑種も)で占められ、日本固有種のエゾタンポポは、なかなかお目にかかれません。セイヨウタンポポとの外見上の違いは、花茎の先端に付く頭花の直下にある総苞外片が反り返らない特徴(写真1枚目)があります。その頭花は、両性の舌状花と呼ばれ、陽光を浴びてひときわ美しく咲いて(写真2枚目)いました。
また、至る所で目にするセイヨウタンポポの一つには、シロチョウ科スジグロシロチョウでしょうか、吸蜜(写真3枚目)に訪れていました。